仕事には多かれ少なかれ「向き不向き」があります。
もちろんWebデザイナーもそうです。
何年もこの業界にいると、後輩が入ってくるたびに、「この人は伸びそうだな」という事が分かってきます。
今回は現場からの視点で、どんな人がWebデザイナーに向いているか、理由を実際の作業例などと照らし合わせながら書いていきたいと思います。
現場から感じる、Webデザイナーに向いている人の性格
Webデザイナーとして現場で働いていると、「向いている人の性格」と、「向いてない人の性格」がイヤでも見えてきます。
もちろん会社の雰囲気やチームメンバーによって多少は変わってきますが、こんな性格の人はめきめきと力をつけて活躍していきます。
- 凝り性
- 心配性
- 知りたがり
- モノ造りが好き
- 細かい作業が好き
- 楽をしたい
あなたにも当てはまるものがいくつかありましたか?
中には「それで良いの?」というものもありますが、Webデザイナーという仕事では強みになります。
それぞれ解説していきます。
凝り性|デザイナーならこだわっていこう!
凝り性の人はWebデザイナーにとても向いています。
クリエイターには必須の性格ですね!
数ピクセル単位でボタンを最適な大きさに整えたり、ひたすら余白を調整したりと、こだわるポイントはトコトンこだわります。
特に「自分が得意な事」をこだわる事で、ガンガン強みにしていき、独自の持ち味にしていく事が上手です。
凝り性の性格の人は独立してフリーランスとしても、その持ち味を活かして活躍出来るでしょう。
実際に私の会社でも「●●さんにお願いしたいんですが」という依頼が多くあります。
「凝り性」な性格を活かすためには、会社選びが超重要!
凝り性な人がその性格を活かすには、「じっくり取り組める環境」が大事です。
所属するWebデザイン会社や、企業のWeb部門によって環境はかなり違います。
たくさんのWebサイトを並行して抱えている会社(低価格でWebサイトを提供し、数で利益を上げる戦略の会社)ですと、せっかくの強みが活かせないおそれがあります。
凝り性な性格の人の場合には、1つのWebサイトに出来るだけ時間をかけられる会社が良いでしょう。
心配性|本当に大丈夫?というスタンスがチームを救う!
- この納期で大丈夫だろうか?
- この画像はココで本当に良いんだろうか?
- この案件は予定通り動いているんだろうか?
そんな心配性な人がチームにいてくれるととても心強いです。
なぜなら心配性の人は「先読み」が得意だからです。
その才能を活かし、前もって不安要素を見つけて対処する事で、クレームや事故回避などを自然にやってのけます。
また、デザインという言葉には「問題を解決する」といった意味合いもあります。
問題が起きる前に先回りして原因を突き止め、解決するといった活躍も日頃の心配の賜物(たまもの)と言えるでしょう。
心配性であるがゆえに、心労は絶えませんが笑
心配性な性格の人はチームリーダーとしてのキャリアアップがおすすめ
心配性な人は、全体を把握するスキルを身につけることをおすすめします。
もともと心配性な人は、先読みや流れを見るのが上手なので、リーダーなどを経験してみると良いでしょう。
Webディレクターに転身など、さらなるキャリアアップも狙えます。
知りたがり|常に「これは何?」「これで良いの?」という姿勢が成長を促進!
この手のタイプの人は大化けする可能性が高いです。
同時期に入社して、同じ未経験スタートだったとしても、知りたがりの性格の人とそうでない人では成長スピードがかなり違います。
早ければ半年程でかなりの差がつきます。
最初のうちは質問が多くて手がかかる事が多いですが、ある程度の時期を境に自力で色々な仕事をこなせるように化けます。
入社後はまず、その貪欲な姿勢で集めた知識を組み合わせて、自分で考えて依頼をこなしていけるようになりましょう。
ただ、気をつけて欲しいのが「知りたがり」の方向性です。
知識をつけても、それをアウトプット出来なければ知らないのと同じです。
ただの「知識コレクター」にならないように注意しましょう!
最短で活躍したいなら、職場でローカルルールを、オフに基本スキルを覚えましょう
Webデザイナーとして活躍するには、「デザインやコーディング」などの基本スキルに加えて、職場のローカルルールに馴染む必要があります。
未経験から最短で活躍したいなら、職場ではローカルルールに馴染んで、オフに基本スキルを身につけると良いでしょう。
元々知りたがりの人は好奇心が強く、勉強好きな素質を持っています。
基本スキルは覚えてしまえば転職しても使えますので、素質を活かして早めに覚えてしまうと良いです。
モノ造りが好き|過程を楽しめる事は1つの才能!
ご存知のとおり、Webデザイナーは、ゼロからWebサイトを作る仕事です。
もっと突っ込んで言うと「作る」を繰り返す仕事です。
企画やヒアリングに始まり、コーディングや追加の編集、修正を重ねてWebサイトを完成させる、という作業の連続です。
作品を売るアーティストと違って、Webデザイナーは作る作業に対して報酬をもらいます。
そのため、「作っている過程」が好きな人は、仕事がとても楽しくなります。
楽しくなれば、上達が早くなるのは当然ですね。
好きこそものの上手なれ、ってやつです
細かい作業が好き|デザイナーの作業の9割は地味!
デザイナー、と名のつく仕事は「華やか」「キラキラ」したイメージを持たれやすいですが、実際は仕事の9割が地味な作業です。
アーティストとは違いますからね
- クライアントの要望を汲み取りながらデザインを考える。
- デザイン案が通らずまたデザインを考える。
- 決まったデザインにするためにコーディングする。
- 意図しない挙動や誤字脱字のチェックをする。
こういった細かい作業がツライ、と感じる方には地獄のような仕事です。
コツコツ進められるのはWebデザイナーとしてかなりの強みになります。
ミスを減らしてチームや顧客の信頼を得よう!
細かい作業が好きなら、Webデザイナーに向いています。
プラスで、ミスを減らすように心がけることで信頼を得てさらに活躍できるでしょう。
- コーディングにミスはないか。
- 誤字脱字はないか。
- 依頼内容に沿った提案が出来ているか。
などなど。
一度見直すだけでもかなり違ってきます。
ミスを減らすことで、「ミスをしない人」として認知され、チーム内での評価やクライアントの信頼度が高まります。
ミスを減らす事を習慣化することで、将来フリーランスとして独立したい、という場合にも非常に役立ちます。
楽をしたい|楽をしたがる人は効率化が上手い!
楽をしたい!という気持ちは大事にするべきです。
現場ではその気持ちが効率化につながる事が多いので、ぜひ楽をする方法を考えてみて下さい。
また、楽をしたがる人は「楽をするために手間をかける」といった事が自然に出来る人が多いです。
矛盾しているかもしれませんが笑
- これから毎日5分短縮するために、今日30分かける。
- 二度手間にならないようにチェックの仕組みを作る。
そんな効率的なシステムをいくつも作る事ができればあなたは一気にデキる人です。
また、効率化のメリットは「仕事を多くこなせる」だけではありません。
1つの案件にもっと力を入れる事が出来るようになり、あなたの強みを活かせたり、工程が減ってミスも減り、信頼を得られたりと良い事ばかりです。
1つでも当てはまったあなたは、Webデザイナーの素質がある!
いかがでしょうか。
今回あげた性格に当てはまっていたあなたは、きっとWebデザイナーに向いています。
Webデザイナーになるのに、資格は必要ありません。
未経験からでも活躍できる仕事ですので、ぜひチェックしてみて下さい。