今回は拡張子についてのお話です。
デザインをする際に、必ず出てくるファイルの拡張子。
jpgやpng、gifやbmp、tiffなどなど…ファイルにはいくつか種類があります。
「ロゴを作ったんだけど、拡張子は何でも良いの?」
「納品されたこのデータは何で開けば良いの!?」なんて事、ありませんか?
本記事では、それぞれの特徴などを踏まえてご紹介していきます。
よく目にする5種類の拡張子
画像やイラストなどのデータの場合、よく見かけるのは下記の5種類でしょう。
- jpg
- gif
- png
- bmp
- tiff
特に1〜3の画像は見かける頻度がかなり高いんじゃないでしょうか。
順にご紹介していきます。
jpg(Joint Photographic Experts Group)
まずはみなさんご存知「ジェイペグ」です。
一番見かけるのがこの「ジェイペグ」じゃないでしょうか。
この拡張子、実は数種類あります。
よくあるのはタイトルの「.jpg」ですが、「.jpeg」というものを見た事ありませんか?
他にも「.JPG」「.JPEG」などの大文字のものや、「.pjpeg」なんてものもあります。
※この記事では便宜上、「jpg」で統一させて頂きます。
jpgは、主に写真などのファイルに使用されます。
webサイトなどに使用されている写真は大体このjpgです。
これは、jpgが持つ「フルカラー(約1,677万色)」そして「データサイズが小さい」という特徴によるものです。
そんな便利なjpgですが、画像サイズを小さくする際に「不可逆圧縮」という方法をとりますので注意が必要です。
この圧縮方法は不要なデータを「カットする(切り捨てる)」ため、一度圧縮すると元の画質に戻せません。
※人の目で見ても違和感のないものをカットします。凄いですね。
圧縮の際には比率を指定できますので、用途に応じて調整して下さい。
gif(Graphics Interchange Format)
お次はgifです。「ジフ」と読みます。
ジェイペグの次に見かける拡張子でしょうか。
データサイズがかなり小さく、またアニメーションgifのように動きのある画像も作れますが、対応色数は256色ですのでご注意下さい。フルカラーのものからgifに変換すると、元の色数には戻せません。
そのため、写真などには不向きです。
単色のロゴやイラストなどの場合に使いましょう。
背景を透過する事もできますので、webサイトなどで背景にオシャレな写真を使っている際に重宝します。
png(Portable Network Graphics)
ピングと呼びます。名前の通り、web上で使用出来るファイルです。
イメージとしてはgifの上位互換、といったところでしょうか。
gifが256色の制限があるのに対し、こちらは1,677万色のフルカラー、透過処理もちゃんとできます。
gifと比べてマイナス点を挙げるならば、アニメーションが出来ないのと、ファイルサイズが重い、という点でしょうか。
ちなみにこのpng、見出しの名称とは別に、「PNG is Not Gif」という意味合いもあります。
元々gifが特許の関係で使用出来なくなった際に、代替として生まれた拡張子ですので、このようなニュアンスも含まれているのでしょう。
(某人気アニメの「ザ●とは違うのだよ!ザ●とは!!」というセリフを思い出すのは私だけでしょうか。)
ジェイペグと違ってこちらは「可逆性圧縮」という「圧縮しても復元出来る」方法をとりますので、編集を繰り返す際にはこちらがオススメです。
bmp(Microsoft Windows Bitmap Image)
「ビーエムピー」あるいは「ビットマップ」と呼びます。
画像ファイル史上、「最も歴史のある拡張子」との呼び声高いこのbmp。
フルカラー対応、高画質、そして大きい容量と、その歴史に恥じぬ無骨なスペックを誇ります。
残念ながらwebには使用出来ません。
また、基本的に無圧縮のファイルなので、画質の劣化はありませんがサイズが大きく、メールなどでの受け渡しには向いていません。
tiff(Tagged Image File Format)
デジカメをよく使う人には馴染みがあるかもしれません。「ティフ」と呼びます。「tif」も同様です。
可逆性圧縮のため、持ち前の高画質さを損ないません。
また、画像ファイルの先頭に「タグ」つける事で、複数のファイルをひとつのファイルとして保存出来るという特性を持っています。名前の通りですね。
tiffはweb上では使用できないので、使用したい写真はjpgなどに変換する必要があります。
(そもそも容量が大きいため、プロのカメラマンでなければjpg形式での保存で十分かと思います)
終わりに
如何でしょうか。
今回は普段見かける事が比較的多い5種類の拡張子についてご紹介いたしました。
それぞれの特徴を意識してファイルを作成しましょう!